自律神経失調症の治療は、大きく2つに分けられます。
一つは、現れている自律神経失調症の症状を抑える対症療法です。
具体的には、痛みがあれば鎮痛薬、不眠であれば睡眠薬など、症状に合わせた処方がなされます。
また、漢方薬や自律神経調整薬もよく処方されます。
対症療法で症状が改善されれば、身体症状によるストレスが軽減され、治療効果が上がることも期待できます。
もう一つは、精神面への治療です。
うつ病など精神疾患でもみられる食欲不振や不眠、不安、気分の落ち込みなどがある場合は、抗うつ薬や抗不安薬が処方されます。
また、カウンセリングや自律訓練法が勧められることもあります。
自律神経失調症の症状には波があり、自己判断で治療を中止したりせず、定期的な受診が必要です。